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審査の考え方

皆さんがもしクレジットカードの入会審査を行うとして、いちばん決裁しにくいケースは何だと思われますか?他社申し込みが多い、利用が多過ぎる、遅れがある・・・・これらのことはマイナス要素なので、審査する上ではあまり悩まないのです。いちばん悩むケースは何かというと何もないことなのです。

 20歳前後でクレジットを利用したことがないのはある意味当然のことですが、ある程度の年齢で全く利用がない場合は判断に困ります。逆に高齢であればわかりますが、30代から50代くらいで利用がないのは、不自然に思えるのです。

 しかも、引っ越したばかりなのか、電話番号の登録もなく住民票もとれないとなるとその人物の存在も疑わしくなってきます。私が審査していた当時はクレジットカードの申し込みに免許証の写し等は必要なかったので、実在しない人物または実在する人物に成りすまして申し込みするケースもあったのです。

 今は本人確認法があり身分証明の提示が義務付けられており、当時よりはやりやすくなっていますが、それでも過去に遅れていた人間が事実を隠して申し込むことはまだ可能なのです。

 改姓して住所が変わることは一般的にもよくありますが、悪意で養子になるケースもあり審査上これを見抜くことは至難の業なのです(不自然な状況証拠を集めていくしかありません)。もしこういった方法で申し込んできた場合には、最初に書いたように何の利用歴もない状態となるので、判断に迷ったりいろいろな資料を取り寄せることになります。というわけで何もないことがいちばん困るのです。
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